- コネクタ
基板対基板コネクタをもっと知ろう ~様々な特長~
通電金具のある基板対基板コネクタや、堅牢性を高めるための構造、フローティング機構についてなど、基板対基板コネクタの様々な特長についてご紹介します。
通電金具があるメリット
- 省スペース化が可能
両端の金具を電源用として使用することで、極数の削減による省スペース化が可能です。 - 固定金具としても機能
基板との剥離強度を強化する、固定金具としての機能も兼ね備えています。
製品例:5861シリーズ(金具通電 5A)
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堅牢性を高める構造
基板対基板コネクタのリセプタクル内側に金具を取り付けた場合、コネクタ嵌合時にも破損しにくく、堅牢性が高くなります。…(1)
また、製品両端に外側金具を設けることで、ずれた位置からの嵌合による破損を防ぎます。…(2)
不具合事例
リセプタクルに内側金具がない場合、嵌合時の位置ずれにより吸着部(中島部)のインシュレータ破損が発生することがあります。
フローティング機構
フローティングコネクタとは
フローティング機構を備えており、基板への搭載位置がずれても、インシュレータが可動することで正常の位置で嵌合できるコネクタです。
●ワンポイント用語解説●
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フローティングとは?
フローティング(Floating)とは、「浮かぶ」という意味です。フローティングコネクタは、左図の緑に色付けした部分のインシュレータが、浮かんでいるような構造をしています。
メリット
- 同一基板上で複数個のコネクタを使用可能
- レイアウト・回路設計の自由度が向上
- はんだ接合部へのストレスを軽減し、はんだクラックを抑制可能
動作原理図
側面から(Y方向に可動) | 上面から(X、Y方向へ斜めに可動) |
京セラのフローティングコネクタは最大F/P※=200%の可動が可能です。
お客様の設計時の課題やトラブルも、高い接触信頼性を持つフローティングコネクタが解決します。
※ F/P・・・F = Floating(フローティング量)/ P = Pitch(ピッチ)
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◆理解度確認クイズ◆
Q1.基板対基板コネクタ両端にインシュレータを覆う形で通電金具を備えることのメリットは?
(1)省スペース化 (2)剥離強度の強化 (3)どちらも当てはまる
Q2.堅牢性を高めるために取り入れられた構造はどれでしょう?
(1)内側金具の設置 (2)外側金具の設置 (3)どちらも当てはまる
Q3.フローティングコネクタの特長はどれでしょう?
(1)同一基板上で複数個のコネクタを使用可能 (2)はんだクラックを抑制 (3)どちらも当てはまる
- A1.(3)どちらも当てはまる
- A2.(3)どちらも当てはまる
- A3.(3)どちらも当てはまる
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vol.10 基板対基板コネクタをもっと知ろう ~様々な特長~
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