時代背景 -京セラ製FPC/FFC用コネクタが誕生する前-
1970年代、電子機器内の基板間接続やモジュール接続には、ハーネス(電線)用コネクタを使用するのが主流でした。
時代の流れとともにビデオカメラやビデオデッキなどの民生機器は小型化が進み、搭載するハーネスコネクタも省スペースの製品が開発されていきました。
京セラ製FPC/FFC用コネクタの誕生
1980年代前半
電子機器の更なる小型化により、省スペースのコネクタが求められ、ハーネス用コネクタに変わる接続方法としてFPC/FFC用コネクタが注目され、様々な種類のFPC/FFC用コネクタが誕生することになりました。
●ワンポイント用語解説●
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FPC/FFC用コネクタとは?
FPC/FFCコネクタとは、薄い絶縁シ-ト上に電気導体で回路を印刷したFPC(Flexible Printed Circuit)または薄い短形の導体を一定間隔で絶縁シ-トによりラミネ-トしたFFC(Flexible Flat Cable)を接続するためのコネクタです。
京セラ製FPC/FFC用コネクタの変遷
開発の推移
年 | 1984年 | 1986年 | 1988年 ~ 1989年 | 1999年 ~ 2004年 | 2012年 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
極間隔(ピッチ) | 1.25mm | 1.0mm | 0.8mm | 0.5mm | 0.4mm | 0.3mm | 0.2mm | |
京セラ製品 | 9070シリーズ | 8370シリーズ | 6206シリーズ | 6255シリーズ | ||||
搭載メイン機器 | 放送局用 | ビデオデッキ | ビデオデッキ | ビデオカメラ | ビデオカメラ | デジタル | 携帯電話 | 携帯電話 |
製品群の軌跡
1.25mmピッチ | 1.0mmピッチ | 0.8mmピッチ | 0.5mmピッチ | 0.4mmピッチ | 0.3mmピッチ | 0.2mmピッチ |
---|---|---|---|---|---|---|
7製品 | 11製品 | 3製品 | 32製品 | 2製品 | 10製品 | 2製品 |
※すでに生産を中止した製品も含みます。
◆理解度確認クイズ◆
Q1.京セラが一番最初にFPC/FFC用コネクタを開発したのはいつ頃でしょう?
①1960年代 ②1980年代 ③2000年代 ④2020年代
Q2.FPC/FFC用コネクタの特長はどれでしょう?
①低背/省スペース ②安価 ③作業工数削減 ④すべて当てはまる
Q3.京セラ製のFPC/FFC用コネクタは1.25mmピッチから始まりましたが、現販売製品の中で一番狭ピッチなのは?
①1.0mm ②0.5mm ③0.3mm ④0.2mm
- A1. ②1980年代
- A2. ④すべて当てはまる
- A3. ④0.2mm
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コネクタの豆知識 記事一覧
vol.7 京セラ製FPC/FFC用コネクタの歴史
vol.10 基板対基板コネクタをもっと知ろう ~様々な特長~
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