Jitter(ジッタ)とは
水晶発振器で定義されるJitterとは、特定の周波数の理想的な波形と実際に観測される発振器の波形のずれを表しています。
その波形のずれを様々な方法で観測したのが、Jitter値になります。
Jitterの種類と測定
Jitterの種類
一口でJitterと言っても、Jitterには、いろいろな種類があります。
Period Jitter、Cycle to cycle Jitter、Phase Jitter、RMS Jitter、1σ (Sigma) Jitterなど様々な言葉が使われます。一般的には、Jitterと言った場合、Period JitterかPhase Jitterを指す場合が多いです。 これらの種類の違いは、Jitterを測定する方法によっても異なってきます。まずは、Jitterの測定方法/測定機器の違いを解説していきます。
Jitterの測定
測定器 | 領域 | 特徴 | デメリット |
---|---|---|---|
Time Interval Analyzer | 時間領域 |
| ・一般的には、ゲートタイム(信号の取得時間)とゲートタイムの間に、未観測時間が発生する。 |
Digital Storage Oscilloscope | 時間領域 | ・入力信号の時間間隔を測定 | ・オシロスコープの性能や測定器の設定に測定結果が左右される場合がある。 |
Signal Source Analyzer | 周波数領域 | ・Phase Noiseを測定し、帯域幅(一般的には、12kHz~20MHz)で積分処理し1sigma Jitterを算出する。 | ・平均化されたJitter値となる。 |