仕様
製品名 | 6893シリーズ |
---|---|
極間隔(ピッチ) | 0.5mm |
製品サイズ | 奥行: 5.15mm |
接点位置 | 下接点 |
対応極数 | 10~60極 |
使用温度範囲 | -40℃~+125℃ |
特長 | |
ワンアクションロック機能の特長を生かすための独自構造
ワンアクションロックタイプコネクタの最大の特長は、FPC/FFC挿入時の自動化対応と操作工数の削減と言えますが、実際にコネクタを使用する製造現場では、FPC/FFCに付着した異物などにより接触不具合が発生し、その特長を生かせない状況が発生していました。
そこで開発されたのが、京セラ独自のコンタクトピン構造により、当社の従来製品に比べて2倍の異物除去力を実現した「6893シリーズ」です。FPC/FFC挿入時の自動化対応と操作工数削減に加え、異物除去性能向上をも両立した製品です。
●ワンポイント用語解説●
京セラ電子部品公式マスコットキャラクターえれたん えれたん紹介ページはこちら
ワンアクションロックタイプとは?
FPC/FFCを挿入する1回の操作(ワンアクション)だけでロックが完了するタイプのコネクタです。
一般的なZIFタイプのFPC/FFC用コネクタでは、嵌合作業時①ロック部を開ける②FPC/FFCを挿入する③ロック部を閉める3回の操作(3アクション)が必要ですが、ワンアクションロックタイプにすることで、組み立て時の操作工数を3分の1に削減することができます。
特長
独自構造で異物除去性能を向上
従来のFPC/FFC用コネクタではFPC/FFCを挿入する際、コンタクトピンとFPC/FFCは1箇所で接触をしてFPC/FFCに付着した異物を除去していました。
今回開発した「6893シリーズ」では、挿入方向と同方向の2箇所に設けた当社独自のコンタクトピン構造※によって、当社従来製品比2倍となる異物除去性能を実現しました。これにより、接触不具合の発生頻度を抑えることが可能です。
※特許取得済み。
組立作業効率の向上に貢献するワンアクションロックタイプ
一般的なZIFタイプのFPC/FFCコネクタでは、嵌合作業時3回の操作(3アクション)が必要ですが、「6893シリーズ」ではFPC/FFCを挿入する1回の操作(ワンアクション)だけでロックが完了します。それは、ロック部の構造を大幅に見直し、コネクタ側の突起部を、FPC/FFC挿入操作時に自動で可動させる構造にしたためです。
これによって、組み立て時の操作工数を3分の1に削減できます。また、ロボットによる工程の自動化にも対応可能です。
ワンアクションロックタイプのFPC挿入実演とFPC挿入/抜去方法を動画でご覧になりたい方はこちら(製品例:6817シリーズ)
車載向け高耐熱製品
最大125℃の耐熱で、HUD、クラスター、CIDなど、厳しい高温対応が求められる車載機器にも搭載可能です。
●ワンポイント用語解説●
HUDとは?
HUDとは「ヘッドアップディスプレイ(Head Up Display)」の略で、「ハッド」とも呼びます。利用者前方のディスプレイに投影することで、情報が視界と重なって映し出される装置です。車載・軍事・医療・ゲームなどにも利用されますが、車載ではフロントガラスに速度やカーナビなどを表示するものとして使用されます。
クラスターとは?
クラスターとは「群れ、集団」といった意味ですが、車載においてはスピードメーターや走行距離計などの運転に必要な各種メーターを集めたユニットパネルのことを指します。
CIDとは?
CIDとは「センターインフォメーションディスプレイ(Center Information Display)」の略で、自動車の運転席前面すなわちコックピットの中央部分にある情報ディスプレイです。カーナビ地図だけでなく、パーキングアシスト機能や空調操作、燃費情報なども表示されます。
用途
OA機器、産業機器、ノートPC、車載機器など
6893シリーズ 製品検索 カタログ(248KB)
関連製品
ワンアクションロックタイプ製品検索 6810シリーズ 6817シリーズ
特集ページ ロボット組立対応 6810シリーズ 自動組み立て対応コネクタ特集