印加電圧
積層セラミックチップコンデンサ使用上の注意事項
設計上の確認事項
電気的要因における確認事項
印加電圧
コンデンサに印加される電圧は、仕様書の定格電圧以下で使用してください。
- (1) コンデンサに過電圧が印加されると、誘電体の絶縁破壊による電気的ショートが発生する場合があります。
なお、不具合に至るまでの時間は、印加電圧及び周囲温度によって異なります。 - (2) 直流定格電圧品については、定格電圧以下でも、非常に立ち上がりの早いパルス電圧又は高周波の交流電圧で
使用する場合には、コンデンサの信頼性に影響のある場合があります。
詳しくは 「印加電圧の種類及び自己発熱温度」参照。 -
(3) 直流電圧に交流成分が重畳されている場合は、尖頭電圧の和 (Zero-to-peak電圧) を定格電圧以下にしてください。
交流電圧又はパルス電圧の場合は、尖頭電圧の和 (Peak-to-peak 電圧) を定格電圧以下にしてください。直流電圧直流+交流電圧交流電圧パルス電圧注:E:最大可能印加電圧=DC定格電圧
- (4) 機器の通常の使用状態における印加電圧の他に、異常電圧(サージ電圧、静電気、スイッチON-OFF時
のパルスなど)の印加の可能性についても確認し、定格電圧以下にしてください。
コンデンサを直列に接続して使用する場合、コンデンサに加わる電圧のアンバランス分を考慮し、バランスを取る回路(分圧抵抗器なと)を付加し、個々のコンデンサへの印加電圧が定格電圧以下になるようにしてください。
AC1次回路に使用するAC定格電圧の電磁障害防止用コンデンサの過電圧について回路電圧が、公称電圧(実効値)の10%近く高くなることを考慮して設計(選定)しなければなりません。