概要
ハイブリッド車や電気自動車の電動モータに搭載されるローターポジションセンサには、高精度と高速応答性の両立が求められています。これにより、制御装置はモータを最適に駆動することができ、エネルギー消費量の削減と航続距離の延長につながります。
KYOCERA AVXでは、このような要求に応えるため新しい高速位置センサを開発しました。この新しいセンサの最初のプロトタイプは、市場をリードする性能を有しました。この技術は、精度と応答時間が重要な他の用途(電動パワーステアリング等)にも使用でき、さらに速度測定も可能であるため、アクティブサスペンションシステムにもご使用いただけます。
SPINpadセンサの基本構造は、KYOCERA AVXの実績のあるAutopad®テクノロジーと類似しています。しかし、SPINpadセンサは1つのコイルを送信コイルとして、2つのコイルを受信コイルとして使用します。
特長
- フレキシブルな設計で、モータの対極に合わせた位置精度を実現
0.5° 以下の精度(電気的に) - 様々なターゲットに対応
- 電源オン時すぐに作動
- 最大100,000rpmの高速回転
- ASIL C ブレーキブースタSIL D (D)に対応
- 低周波磁界耐性
- 小型パッケージ、フラットデザイン
- 使用温度範囲:-40℃~+160℃
主な用途
- トラクションモータ(BEV、PHEV、HEV、MHEV、工業用など)
- 電動コンプレッサ
- ステアバイワイヤ
- 電動ターボチャージャ / スーパーチャージャ
- ブレーキブースタ